富士ゼロックスと東京メトロが実証実験を行っている、サテライトオフィスサービスを利用してみました。
サテライトオフィスサービスとは何か。
街中の一角に壁に囲まれたスペース内に電源とディスプレイとWi-Fiが提供された個室サービス。
こちらのサービスでは現在は東京メトロの地下鉄、一部駅の設置されたスペース(新宿だけ新宿野村ビル内に設置)となっていて、それぞれ時間貸しで利用できます。最低単位は15分/枠で、2018年11月現在は1枠200円(税別)です。
現在スペースが設置されている場所(主に駅構内) |
今回利用してきたのは新宿野村ビルのスペース。新宿駅西口から歩いてオフィスビル街にある新宿野村ビルの中にあります。
ブースは1階ロビー入口のすぐ脇にひっそりとあります。
事前にユーザー登録を終えたサイト上からスペースの場所と時間を指定し、予約しておきます。予約した時間になるとこのような画面が表示され、スマートフォンのブラウザ上からブースの鍵を開けることができるようになります。
利用中、途中で一時退出(外出)する際も利用します。
施錠はQrio Lockを利用していました。ブラウザ経由でサーバーを経由し解錠するため、解錠するには時間がかかります。
ブース内には1人まで入れるようになっています。またいくつか注意点があります。
ブース内は天井は吹き抜けになっていて、外の音もガンガン聞こえます。なので、ブース内での音も外に筒抜けになります。
今回は外出先での作業目的で借りてみましたが、出先での遠隔ビデオ会議などに利用したい場合にはもしかするとちょっと利用が難しいかも知れないな、と思いました。
ブース内はこのようになっていて、見切れてしまっていますが、この手前にキャスター野内オフィスチェアがあり、狭いですがスッキリシンプルなスペースになっています。
設置されている外部ディスプレイは27インチくらいのもので、RGBケーブルで接続できるようになっています。
背面の壁には荷物かけにも使えるフックが備えられていました。
また、小型のアラーム付き時計が装備されていました。
足下にはデスクヒーターと(隠れていますが)サーキュレーターがありました。
また、座席に足かけ毛布も装備されていました。
こちらのブースはビルの出入り口付近にあるため、これからの時期は寒くなってくると思われ、こうした装備も嬉しいものです。
もちろんWi-Fiも利用できます。
全面頭上にはWi-Fiルーターが設置されていると思われるボックスと、手元照明灯がありました。
このような感じで利用していました。
ブース内はしばらくいると少々寒さを感じてくるため、足下のヒーターはありがたいと思いました。また前述の通り、ブースは天井部分は吹き抜けとなっており、またこの場所はオフィスビルの1階ロビーにあり、多くの人が出入りする場所にあるため、行き来する人の声が響いて聞こえてきます。
そのため、集中して作業するスペースとしては難しいと感じました(集中したい場合はヘッドホンなどを利用する必要がありそうです)。本当に一時的な作業スペースとしての利用向けだと感じました。
こちらのビルは地下にカフェや飲食店が入居しているため、カフェを飲みながら利用もできそうです。
出先で急にちょっとした作業しなければいけない場合や、自宅に帰るまでに間に合わないときなどにすぐに利用できる場所というのはどうしても限られてしまうので、現在は実証実験中と言うことでスペースの場所も限られていますが、本格稼働する際はこういったスペースが各所にでき、いつでも手軽に利用できるとより便利になるなと感じました。